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8月, 2023の投稿を表示しています

日々の考察 vol.14  改めて、生きるってなんなのだ、当たり前じゃないんだ

  いくつになっても、自分が振り返った自分の人生への想いがひっくり返るような出来事と言うのは起こる。そしてその度に、これ以上もない虚無感と絶望を味わい尽くすのだ。だからわたしは過去を振り返るのは好きじゃない。 思えば、わたしの親がわたしにしてきた強要的な支配のようなものが、通常の親のものと違うのかもしれないと思い始めた時から全ては始まっていた。 しかし、家族として暮らす以上、そのいちいちの答え合わせのようなものを過去に対してまで行うことはしなかったし、きっとその時の「現状」ですら、その時のわたしが生きていく上で耐えうる程度にしか認識していなかった。きっとそうに違いない。 だからこうやって後からまるでツケを払うように「あの時はそんなものだと思っていたことが根本から違うなんて」という出来事に今更出くわすのだ。 最近ちょっとしたことをきっかけに、わたしの中にある過剰なグロい下ネタへの嫌悪感に対して自分で疑問を持った。なんだか生理的に嫌だわと。しかもそれって異様なほどだわと。 そして、これってもしかしたらあのことが原因なのかなあと思うような過去を2つ思い起こしたのだ。ちなみに、わたしはそれまで、その2つの過去をトラウマになりうるものだと思ったことはなかった。 1つは、わたしは中学校の時から電車に乗って1時間はかかる学校に通っていたのだが、電車の中でも、その待ち時間に利用する本屋でも、とにかく痴漢にあった。 渋滞している空間には必ず痴漢がいる、今ではそんな解釈をしているわたしだけれど、初めて痴漢にあった小学校を卒業してすぐのわたしは、されていることは嫌だったけれどそれが「痴漢」ということだとはわかっていなかった。 そこで、帰宅後、母に聞いてみた。こんな事をするおっさんがいたので嫌だった、と。それを聞いた母は「それは痴漢だ」とものすごく怒った。わたしもその様子を見て、やっぱりあれはやったらいけないことをあのおっさんがしていたのかと少しホッとした。 そしてそのまま学校には通い続けていたが、高校生の頃にほとほと嫌気がしてものすごく早い空いている時間の電車で通うことにした。ちなみに、そんな痴漢は一人ではなく周囲にあまりにもいっぱいいた。 ただ、そのことでわたしはちょっと混乱したことになった。 なぜなら、ここからが2つ目の過去であるが、わたしの家族というのは宗教的に独特な立場(...

ある告発の解剖(Anatomy of a Scandal )考察 その後も色々考えた

前回の記事はこちら ある告発の解剖 「正しいこと」はいつも困難である 鯛は頭から腐る、ということの果てなのか、はたまた元来からの人間の習性なのかこの頃のニュースはとにかく凶暴化が凄まじい。すぐに殺す。人類の滅亡へとまっしぐらな気がしてならない。 人と会話するにしても議論を深めるわけでもなくすぐに論破する。しかも何秒で論破!みたいに速さで勝負している気までする。議論の過程で折り合いをつけることを目的とする時代は終わったのだろうか。論破することに誰がそんな意味を持たせたのだろうか。もしそうならなんと殺伐とした社会だろうか。会話や言葉の必然性がいつの間にか変わっていたのかもしれない。 福祉サービスを受け始めて知ったが、この業界には結構非常識な人が多い。はじめは面食らったけど、腐りかけの鯛のお頭だった方のように、奇妙な「理屈」で解釈した言葉や文章をなすりつける。 ある日ある団体から一方的に「契約終了のお知らせ」というのが送られてきた。しかもその理由がわたしの希望ということになっていて、さらに驚いた。 覚えのなかったわたしはその事業所と改めて話し合いの場を設けてもらうことになった。 わたしは正式な記録である文書が作られていることもあり、円滑に話せるのかなと思っていたが、その団体は結局当人に覚えのない内容にもかかわらず結局謝罪も訂正も撤回もしなかった。 「本人の希望で契約を終えたように書かれていますが、どうしてですか。わたしは希望してないですが」というと、 「それは私たちがあなたがやめたがっていると判断したのでそう書きました。だから撤回しません」 なんだその解釈は、と思ったと同時に、それを言ったオッサンはとりあえず現場のトップで、その人の日本語の理解力がこの程度ってどうしようもないな、とどん詰まった思いがした。何回確認しても彼はそのセリフを取り憑かれたように繰り返した。 このような方と団体相手に今後どのように話したらいいのか、果たしてどのような会話なら成立するのか、全くわからなくなった。言葉が崩壊していると思った。 「これが自分が事務局長だと言って威張り散らしてるおっさんの理屈か」と思うと、この社会に生きる今後の自分の生活への不安でいっぱいになった。 そんなオッサンの事業所は、多分日本一の規模で歴史的に金銭管理事業を独占で行政から請け負ってきたところである。競争相手がいないとこ...